img719 (2) - コピー

東北新幹線工事の見返りで、「通勤新線」として併設された通称埼京線。
34年前の1985(昭和60)年、開業時の103系電車です。


従来赤羽線で使用されていた車両に加え、埼京線(通勤新線)開業名義で
山手線に導入された205系の玉突きで、ウグイスの103系が多数回ってきました。
モハユニットでは、試作車900番台を含む非冷房の初期タイプや
赤羽線時代に福知山線減車で上京した車両など、いま思えば興味深い履歴のものが
あったように思います。
新幹線騒音の補償の意味合いもあったルートですが、現実には新幹線よりも
103系の高速走行の音の方が五月蠅かった、という話を聞いたことがありますが。

「埼京線・川越線電化開業」のヘッドマークを装着した、快速川越行き。
電車区の用地確保もあったかと思いますが、キハ35が長閑に走っていた
川越線を電化させ、池袋から10連の103系を直通させるとは思いもよりませんでした。

img721 (2) - コピー


img722 (2) - コピー


新宿乗り入れは翌年春まで持ち越されたため、開業時は全て池袋行き。
img712 (2)

埼京線103系の運用期間は、1990(平成2)年までの僅か5年の間で
205系に後を託しました。川越線に繋がったことに驚く以上に
臨海部まで直結、そして相鉄線まで繋がる列車が走るとは考えもよらなかった
時代でした。

(画像の劣化、汚れご容赦下さい)