「日付」絡みで、1934(昭和9)年より製造された
阪急920系電車です。

先輩格の900形と共に、大容量モーターと軽量車体で
当時は阪神急行電鉄と称した、神戸線の大阪(梅田)~神戸(上筒井・後に三宮)間
25分で走破する特急電車で、モハ43やモハ52を擁した省線「急電」のライバルでもあった
戦前昭和の高速電車のひとつでした。

画像は引退直前、伊丹線で余生を送る920系<947>です。
img044 - コピー
                                 稲野 1982(昭和57)年1月

背後のオーバークロスには、山陽新幹線を往く
戦後昭和の高速電車の代表格、0系電車が横切る姿が見えます(先頭車でないのが残念)。
戦前と戦後の”高速電車”が、出会った一瞬。920系はどのような思いで
新幹線を見上げていたでしょうか。
尚、画像の<947>は戦後に戦災復旧車の名目で増備されたグループの一員でした。

(※この記事は、旧ブログ記事より改筆し同じ画像を使用しています)